３６２（イギリス）の傍熱４極出力管ＡＣＭＥ４です。 ヨーロッパでの初期の傍熱多極出力管の１本で、ＯＳＲＡＭ（ＧＥＣ）のＭＰＴ４の同等管です。
また、３６２社はあまり知られていませんが、プレートなどにかなり個性的な構造を採用したＰＸ４やＰＸ２５同等管などを製造していたユニークな戦前のイギリス真空管メーカーです。
ただ、製造していた期間が１９３０年代前半の数年間のみだったため残存数も少なく、現在同社の真空管が市場に出てくるのはほとんど無いと思います。

このＡＣＭＥ４もリボン状の板を蛇腹状に加工した他社では見られない３６２の超個性的なプレートを採用した真空管です（画像では分かりにくいですがグリッドを中心として四方に１対づつ配置してあります）。
フィラメント電圧４Ｖ（１Ａ）、プレート電圧２５０Ｖ、出力はシングルで３．２Ｗ得られます。 １９３０年代前半頃の製品。
ベースはＰＸ４などと同じＵＦ４ピンベースで、サイドの端子が第２グリッド。 まだ、ＵＦ５ピンがまだ十分に普及していなかった時代の製品と思われます。 かなりの希少管。

ベースにヘアークラックが１本見られますが、問題になるようなものではありません（４枚目画像参照）。 また、ベースのプリントが一部擦れて薄くなっています。
ゲッタの減少もほとんど見られず、ヒーターの点灯のみ確認済みです。 ノークレームでお願いします。

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