ヤマハのトランペット用シングルハードケース（トランペット1本、マウスピース2本、他に小物が入ります）、生産完了品で現在は入手困難なケースです。1998年頃から2012年頃に生産されたケースです。非常に軽量かつ堅牢な作りで評判が良く、今でも人気があります。
昨今は国内メーカーでも日本以外のアジアなど作られた海外製のケースも増えてきていますが、このケースは日本製という点でも好感が持てます。ケース外殻の材質は薄く丈夫な木材が使用されていて、軽量で頑丈、そしてコンパクトなサイズを兼ね備えています。
ケース内部のタグには「MATERIAL WOOD MADE IN JAPAN」という文字が入っています。
革風のシボ模様の入った落ち着いた黒色の外観で、シンプルながらも飽きのこない趣味の良いデザインです。サイズは、幅 53cm、奥行き 24cm、高さ（深さ）15cm 、重さは約 1.6 kgと非常に軽量で、コンパクトなサイズは室内の保管でもかさばらず場所を取りません。楽器の保護性能は抜群で、多少ケースの上に何かが乗ったとしてもまったく問題ない堅牢さを持ち合わせています。
持ち手（ハンドル）はケースから出っ張らない、パタンと収まる丈夫でグリップしやすい形状のものがついています。またケースの右下には「YAMAHA JAPAN」という文字のデザインロゴのプレートが付いています。
地面に着く箇所にはしっかりとした金属と樹脂を組み合わせた部品（鋲）が4箇所付いているので、屋外や電車の中などでも安心して気兼ねなく置くことができます。
ケースを開け閉めする金具は操作感の良いシンプルなもので、ワンタッチでパチンと心地良く安心感を持って開け閉めできます。ケースを開けると、蓋が90度の角度で止まるようになっていて、楽器の出し入れが非常にやりやすくなっています。
内部は楽器を傷つけない高級感のある薄紫色の柔らかい素材で、楽器の他に2本のマウスピースを入れられるホルダーも付いています。
楽器の下になる部分の形状は、トランペットの形に合わせてくり抜かれていて、ケース内で楽器が無駄に動かないよう適度に固定されるようになっています。ピストンの下部で楽器がちょうど良く固定されて、全体に点ではなく面で楽器を支える作りは、楽器の保護上最も優れた構造で、多少ケースをぶつけたくらいでは楽器はびくともしません。
第3抜き差し管のストッパーを閉め忘れていても、移動中に管が抜けたままの楽器の下はケースの奥まで物が入るスペースになっていて、楽譜や書類なども、少し曲がってもよければ楽器と同時に収納できます。
クッションは堅すぎず柔らかすぎず、厚みもちょうど良いもので、最適な堅さのクッションで、楽器を衝撃から守ってくれます。小物類が楽器に当たらないように蓋側に厚みのある追加クッションが付けられる配慮がなされていたり、トランペットのケースとして非常によく考えられた、機能性のあるデザインです。
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