着払い発送とさせていただきます。運送費をお確かめ、納得の上での入札をお願いします。すぐ発送してもよろしい方に限らせていただきます。しばらく不在などで何日も先のお届け日を希望される方はご遠慮下さい。 古い機種で故障してもメーカー修理出来ません。ご承知の上での入札をお願いします。また、傷、錆、変色、音質や性能など、細かい事を気にされる方はご遠慮下さい。元々性能上、クラッシックやCD録音に向きません。尚、クレーム返品は一切お受け出来ません。 写真に写っている計測器、テープ、部品などは出品物ではありません。 実用品ではなく年代物の資料用とさせていただきます。昭和56年以前に発売の「GX」シリーズで録音したテープの再生に、デッキの故障でお探しの方。修理の実務経験があり、摩耗部品を交換修理し、発売当時の古い規格に調整しました。 ジャンク品を集め修理し、しばらく使用した物です。説明書はコピーです。 全面パネルは分解洗浄、上ケース洗浄しましたが、ボタンの楕円形の灰色のプラスチックの変色、上ケースの塗装の変色、錆、傷があります。 GXC-715Dの後継機種で、昭和54年の春～55年夏まで生産。42年経っており、寿命は予測出来ません。DOLBYとPEAK LEVELのLEDを除きランプは電球で寿命があります。また、交換した部品も製造後30年～40年経っており、完全な新品部品ではありません。また全体的に老朽化していると思います。 アイドラの経年劣化で早送り、巻き戻し不良、再生中ゴトゴト音がしテープが絡む、ベルトのスリップで回転ムラ、操作ボタンのゴム接点の弾力低下でボタンが戻らない等、自然故障が殆どです。アイドラとベルトは、長期間使用しないと自然に変形しますので、時々再生して下さい。キャプスタンモーターは、停止中も常時回転しておりますので、電源の切り忘れにご注意下さい。 メカニズムは業務用機器並の厚い金属の重いシャーシでガッチリしており、テープの走行系は安定しております。同年代に発売のGX-シリーズの普及型機種とヘッドやドルビーICは同じ物が使用されており、録音再生アンプは同じ回路で、音質に格差はありませんが、２モーターメカニズムで安定性、耐久性、回転ムラ特性が優れ物でした。 TDKのMA-Rを推奨しており、当時のカタログ写真に写っておりました。MA-Rは重量があり、カーステレオのようなスロット挿入型、オートチェンジャー、電動開閉式など一部の機種で引っ掛かり閉じ込められるトラブルも起りましたが、この機種は問題なく使用可能です。カセットリッドは透明の大きな窓で、洒落たカセットテープが美しく見えます。テープセレクターはスイッチ切換式で、メタルテープ検出穴のない初期型も録音可能です。フェリクロムテープはLNやLHで録音し、CrO2やMETALで再生する方法もありますが、DOLBYは必ずOFFで使用、事前に試し録音し、レベルの最適値や音質確認を要します。 録音再生レベルの基準テープは、サービスマニュアルのとおり、発売当時の古いTDKの「D」 C-60分に合せました。現在市販のノーマルテープに無理に合わせるとCRO2、METALポジションの録音時のレベルと再生時のレベルが極端に小さくなります。この頃のカセットデッキは、最も安いLNテープ中心に設計されており、LNテープが録音した時のレベルと実際に再生した時のレベルが同じレベルになるよう調整する基準（リファレンス）テープです。録音再生レベルは、各ポジション別に合せる事は出来ません。FMエアチェックが流行っていた頃、LNテープが主流で、LNポジションは浅めのBIASで高音の出も良く、安いテープでも低音から高音まで良く録音され、テープが高かった時代、経済的で大変有難いLNポジションでした。 現在入手可能なTDK AE、マクセルURはLHですが、録音時のレベルより再生時のレベルが大きくなりますので、事前に試し録音して下さい。昭和57年頃から最低価格のテープも徐々にLHに格上げされ、LN、LHのランク表示がなくなりました。 キャプスタンベルト、カウンターベルト、回転スイッチベルト、アイドラ、ピンチローラー、キャプスタンモーターを新品交換。 モーターは同等品、マブチ EC-510ED-2F2（DC 12V 右回り）使い回しのプーリーを付替え交換。アイドラとピンチローラーは平成5年JUNK屋から買った物で、アイドラは機種不明、同じ直径で幅の広いゴムを外し付替え。ピンチローラーは、AKAI GX-F80用のゴムを付替え。9枚目と４枚目のモーターの写真は、実際に交換した部品。 ワウフラッターは、規格内ぎりぎりの聴感補正を入れた「WTD」の0.1%レンジで0.04%におさまりました。AKAIの規格は他社より少し遅めの基準値(4.75cm/秒)の為、(4.8cm/秒)3000Hzのテストテープで2995Hz～3005Hz前後変動する範囲に調整しました。２～３枚目の写真。概ね昭和56年以前に発売のGXシリーズのデッキで録音したテープをお持ちの方にはちょうど良いと思います。 今更ですが、カセットもオープンも、GXヘッドは寿命が長く自己録再の音質が良い半面、GXシリーズで録音したテープを他社のデッキで再生すると高音上りに、他社のデッキで録音したテープを再生すると、やや高音不足になる特徴があります。特に市販のミュージックテープや他社のデッキでドルビー録音したテープを再生すると高音不足に聞こえます。この頃のGXシリーズ特有の互換問題ですが、GXシリーズを愛用して来たAKAIファンには、思い出のテープの再生に貴重な物だと思います。私は、同型機種で録音した当時のDJの声、FM-東京のCMを録音したテープを沢山持っており、大変懐かしいと思いました。TRIOの時報、オーディオショップ、ステレオのCMなど。 良いドルビー録音は、TEAC V-8030Sのように、録音前に各テープにレベルとバイアスを合わせる機種以外、録音時と同じレベルで再生されるリファレンステープに限られます。ロック、ポップス、演歌、民謡など、ドルビー録音する必要ありません。 【