17世紀、茶陶として輸入された阿蘭陀磁器を同時代に京焼で模した京阿蘭陀水指です。
阿蘭陀の磁器ではありませんがそれを明らかに模した煙草葉の文様と黄色、青色、茶色の色絵を白化粧土に絵付けした陶器の水指です。
比較的小さめな寸法ですので水指、建水、両方にお使いいただけます。見込みには墨書きで「ト」の字が書かれていますが過去の所有者の茶人でしょうか。
箱、漆塗り蓋がつきます。
側面に小さな釉ハゲがありますが模様に紛れ目立つものではありません。

古美術を使った茶の湯は色彩が地味で空間が古参臭くなりがちですがその中にこのような色彩の物が入ると場に清潔感と道具の取り合せのよい作用が生まれます。
最後の画像は参考までに並べたものですが、
桃山時代の黒織部茶碗、瀬戸芋の子茶入れ、古備前建水、
この古格の道具の中に取り合せても違和感なくむしろ暗い色彩を引き立て今の空気感にしてくれます。

次のコレンクションのために大事に蒐めてきたコレンクションを手放します。
お品の価値を共有いただける方に渡れば幸いです。


寸法: 高さ103mm 幅118mm 口縁内寸φ93mm


付属品: 箱、塗蓋

他にも桃山時代の美濃陶片、美濃、唐津、古瀬戸、古越前のコレンクションを出品していますのでご覧ください。

落札価格によっては取り消す場合もあるかもしれません。
そこをご理解いただいたものとして入札をお受けいたします。

※10枚目の最後の画像は参考画像ですので水指以外のお品は出品しておりません。


よろしくお願いいたします。