Voigtlnder Anastigmat Skopar 1:4.5 F=13.5cm（ｆ4.5, 135mm）、1927年製。フォクトレンダーの初期スコパーです。もう一寸で100年、骨董品になります。 Voigtlnderのスコパー名は1914年頃登場し、1920年頃4枚玉に使われ始めます。初期の頃は「anastigmat」と併記されますが、これは 「収差対応済」の意です。（当時3枚玉でも4枚玉でも「収差対応済」をアピールしたい時には、この単語を加えた様です。） でも皆がanastigmatになった後は、この単語は使われなくなり、次の差別化はコーティングです。こうして1951年コーティングされたColor Skoparが誕生し、SkoparはVoigtlnderの銘玉として活躍し続けます。その後Voigtlnderが日本のコシナ社に移っても、Color Skoparは高級レンズとして今でも健在です。出品の状態 ・外観：キズ、アタリ、ヘコミ等無く、スレもほとんど無い、良い状態です。（写真ご参照） ・ガラス：クリヤーで、キズ等無く綺麗です。前群、後群が取り外せます（写真6、7）。テッサー型ですから、前群2枚のレンズの間には空間があり、透過光で見るとほんの少しホコリが見られます（95年物ですからね）。後群2枚は接着されているので、ホコリ無く綺麗です。 ・シャッター：T、Bから1/100まで。1/10位までは大体その速度で切れますが、1/2秒だと1数位に粘り、1秒では閉じません。T、Bは順調に動きます。 ・絞り：ヘリコイド、羽根とも順調。羽根は綺麗です（写真5）。 ・レンズの前群、後群が取り外せ、クリーニングが簡単です。 ・後部の取り付けナットがあります。径は38.5mm。伝統ある銘玉スコパーの極く初期の型です。状態も良好です。 銘玉の95年前の世界を覗かれてみませんか。レンズ研究家の方にもお薦めです。付属品はありません。（2022年 6月 26日 11時 11分 追加）訂正：シャッターの個所で、「1/2秒だと1数位に粘り」を、 「1/2秒だと1秒位に粘り」 に訂正します。