西の横綱『高橋義宗』一番弟子【豫州北条住博正】太刀銘

景光写し本鍛錬の豪壮刀 地刃傑作出来 茎棟に『山』刻印

稀少な昭和二十年紀 新作刀展第一席の名工


■コメント■
ご覧いただきありがとうございます。

【太刀銘】
表『豫州北条住博正作』
裏『昭和廿年仲春日』

博正刀匠は本名を鳥生亀松といい明治41年生まれ、
愛媛県北条町に住した刀工で昭和初期より作刀に携わり
人間国宝・高橋貞次の兄で当時『西の横綱』と讃えられた
同郷の巨匠『高橋義宗』の一番弟子として知られる名工です。

師の義宗刀匠と同じく備前伝を得意として才覚を表し
昭和16年の新作刀展覧会では第一席・国工の座に輝くなど、
高い技量が広く認められた昭和屈指の実力派鍛冶です。

また造兵刀の製作を任じられた数少ない刀匠の一人であり、
美しさのみならず鋭い斬れ味でも評価され人気を博しています。


本作は将校からの特別注文に応じ精鍛された本鍛錬の優品、
稀少な昭和20年紀と棟に『山』刻印入の景光写し傑作刀です。

身幅ゴリッと広く充分な重ねを有する豪壮な姿を呈し
705gの刀身重量で手持ちのバランス良く振り抜きに優れ、
鑑賞・武用の双方にお薦めできる一振となっています。

小板目が梨子地風に詰んで潤う地鉄に地沸厚くついて地景入り
刃文は互の目丁子が連なる備前伝の華麗な乱れを見事に焼き上げ
刃中に足・葉が盛んに入り匂口締まって地刃明るく冴えわたるなど
備前長船の金字塔と名高い景光の古作を彷彿させる秀麗な出来を示し、
博正刀匠の卓越した技量が存分に発揮された華実兼備の名刀です。

棟の『山』刻印は高橋義宗・貞次とその一門のみに見られ、
本作は昭和20年という終戦間際の数少ない裏年紀と相まって
郷土資料としても大いに有意義な一振です。


現行の保存刀剣審査にも合格確実な出来抜群の一振、
「西の横綱」高橋義宗に学んだ名工『博正』刀匠による
本鍛錬の景光写し豪壮傑作刀を末永くお手元でお楽しみ下さい。


ご不明な点などございましたらお気軽にご質問下さい。

■詳細■
◇◆ 寸法 ◆◇

刃長：63.4cm 元幅：3.30cm 先幅：2.42cm

元重：0.68cm 先重：0.55cm 反り：1.7cm 目釘孔：1個

刀身重量：705g

（素人採寸につき多少の誤差がある場合がございます）


◇◆
・刃切れ等の大きな欠点は見当たりません。
・刀身のヒケや鍛え、ごく僅かな薄錆等はご容赦下さい。
・古物にご理解をいただき神経質な方は入札をご遠慮下さい。
・各所、画像にてご判断いただき不明な点はご質問下さい。

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