フランス◆オールドフレンチの稀少品です！◆決してきれいな個体ではありません！◆銀無垢ティースプーンセット◆繊細装飾に圧倒されます！
商品説明今から遥か２００年も前の、１８００年代前期に製作された、フランス製、銀無垢ティースプーン２本セットの出品です。


尚、こちらのスプーンの一番の特徴は、と申しますと、なんといってもこの『繊細で深い彫り』が印象的なスプーン、と申し上げていいでしょう。

そしてご覧のように素晴らしい精度で彫られた作品だと思います。(画像参照)

切削機械なども皆無だった当時、最高レベルの彫刻技術を持った銀細工師の作品、と申し上げていいでしょう。

まさに『絶品装飾！』という言葉が、ぴったり合うスプーンであります。

しかしながら、ハンドルの銀素材は、通常の厚さしかない事から(ハンドル中ほどで約１.１ミリ)、強度的には(この深い彫りは)少々不安を感じます。 (ハンドルエンドの最薄部分で約０.９ミリです)

そのような事から、ご使用に際しましては、曲げてしまわないよう力加減に十分注意しながら、お使いいただきたくお願い申し上げます。




尚、製作工房は菱型工房マークの中に『錨・G』と押されているように見えますが、残念ながら特定はできませんでした、ごめんなさい。



また画像でもお判りのように、やや尖ったボウル先端部に、この時代の(１８００年代初頭～中期)特徴が表れております。(画像参照)

さらには銀品位８００を示すスタンダードマークも、この時代ならではの、(ボウル部ではなく)ハンドルの中ほどに押されております。(画像参照)

また「ギャランティーマーク」の真裏には、かなり鮮明な偽造防止の「カウンターマーク」が確認できます。

そしてこれはもちろん『ビゴルヌ』ではなく、それ以前の(１８３８年以前の)カウンターマークであります。

またこのマーク、ビゴルヌに較べれば、かなり簡素な印象に見えます。

(本当に偽造防止になったのか、少々疑問ですが…)




尚、
さらには左右でボウル幅に違いが見られます、また接合部の処理にも違いが見られます。(画像参照)

しかしながら２００年も前の作品である事を考慮すれば、しょうがない事、と考えております。

どうか、ご理解いただける方のご入札をお待ち申し上げております。



尚、この時代のオールドフレンチは「英国モノ」と較べ現存数が非常に少ない事で知られております。

それはもちろん「クリミア戦争」や「普仏戦争」に代表される、『戦争』によるものでございます。

戦いが起こるたびに銀製品などが改鋳のため没収され、姿を消していきました。

本当に悲しいことではありますが、そのような理由から、同時代の英国製＝「ジョージアン」より圧倒的に現存数が少ないと言われております。


どうぞこの機会に、こちらの稀少な銀無垢ティースプーン２本セット、決してきれいなお品物ではありませんが、ぜひお探しの方いかがでしょうか。




サイズ



長さ １５１ミリ


重量 ２本で２８，６g


尚、素人計測につき多少の誤差は、どうか何卒お許しくださいませ。




◆ホールマーク◆



工房マーク 「錨にG」 しかしながら特定できませんでした、ごめんなさい。


スタンダードマーク 銀品位 ８００ (１８１９年～１８３８年に使われた刻印で、ミネルバに変わる前の刻印です、ミネルバマークは１８３８年～現在も使われております)


ギャランティーマーク (タウンマーク) 『パリ以外の洲』を示しております


製作年代 １８１９年～１８３８年