ヤマハのQA50ポッケ、QB50フォーゲルにボルトオンで装着できるよう加工した新品未使用のボアアップキットです。

ベースはこのヤフオクでもよく売られているスペインAIRSAL社製のGT50等ミニトレ用アルミシリンダーのボア45φの63.1ccボアアップキット(新品)です。このキット、メーカーの適用車種にはポッケ/フォーゲルも入っていますが、実際はそのままではポッケ/フォーゲルの4U1エンジンにはつきません。主な加工箇所は4本のスタッドボルト穴で、ポッケ/フォーゲルの純正の首下の長いナットがそのまま使えるようにボルトホールを深さ30mmまで拡大加工してあります。もちろんヘッドガスケットの穴も同様に拡大加工済み。さらにアップチャンバーがそのまま使えるようにマフラーが当たる部分の冷却フィンの一部を純正と同じようにカットしてあります。これによりポッケ/フォーゲルにそのまま装着できるようにしてあります。さらにキットのままでは面取りがしてないためバリが出ているピストンも面取り処理をしてあります。

実際に同じ加工をしたキットを私のポッケに組んでテストし動作確認済みです。体感的にけっこうトルクが上がりますし、ポートタイミングもYSR50純正とほぼ同じなので高回転パワーも上がります。とくに社外チャンバーとビッグキャブを組み合わせれば12000rpmくらいまでパワーバンドが続きますので焼き付かせないよう注意が必要です。ヤマト運輸の宅急便にて送料無料でお送りします。

※マフラーフランジの角度が純正とは微妙に違うため、マフラーのステーの穴を2～3mm長穴に拡大する必要がある場合があります(個体差あり)。これらは現物合わせで対処してください。

※メーカーではこのキットを組むことで「62.4cc」になると説明していますが、実際にはボア45φ x ストローク39.7mmで計算上「63.1cc」となるのが正しい排気量です。なお、排気量拡大にともなう車両の登録変更については落札者様のご判断に一任します(キットのシリンダーには排気量表示はありません)。

※このキットはアルミ素地に直接ニカジルメッキ(ニッケル-シリコンカーバイドメッキ)してあるシリンダー(ホンダのNS250/400やNSR250と同じ種類のメッキシリンダーです)で、ピストンも1本リングの特殊なキットで、通常の鋳鉄シリンダー+2本リングより扱いがデリケートです。初期慣らしはとくに慎重におこなってください。慣らしに失敗すると圧縮抜けが多くなり本来のパワーが得られません。キットを組んでしばらくは通常の分離給油に加え、ガソリンタンクにも2サイクルオイルを50:1くらいの割合で加えて混合給油と併用することをお勧めします。オイルも高性能なものを使用してください。2サイクル用ZOILの添加も有効だと思います。

※説明書等は一切付属しませんので、エンジンの組み込み経験およびノウハウのある人向けです。

（2021年 7月 10日 23時 48分 追加）
写真にはありませんが、追加でマフラー用ガスケットも1個付属します。

（2021年 7月 27日 1時 12分 追加）
質問にて面研加工済みシリンダーヘッドとの組み合わせについて問い合わせがありましたので、キットの付属品を増やします。面研済みのシリンダーヘッドと組み合わせた場合に圧縮比を落とすための「圧縮比調整用ヘッドガスケット」を1枚付属いたします。私も1mm面研したシリンダーヘッドとキット標準の0.5mmのヘッドガスケットのみで使用して問題がないことは確認しておりますが、それでも不安な方はいると思いますので、圧縮比調整用に0.3mm厚のヘッドガスケットをおつけしますので、標準の0.5mmのヘッドガスケットに重ねてご使用ください。

（2021年 8月 5日 10時 16分 追加）
写真は前回出品のものを使い回していますが、加工内容およびセット内容は変わりありません。

（2021年 10月 19日 11時 42分 追加）
現在私のポッケでこのボアアップキットでのキャブセッティングを詰めていますが、メインジェットをやや薄めにしてパワー重視にすると2速3速でもパワーバンドに入るとフロント浮きます。怖いです。安定性を求めるならロンスイにしたほうがいいでしょう。また、パワー重視のセッティングをすると純正のクラッチでは滑るのでPOSHから出ているTZR50R/YSR80用の強化クラッチキット(パーツNo.210038)を入れたほうがいいでしょう。