「筆者不詳 古筆『新古今和歌集』より33点 定家 後鳥羽院 鴨長明 西行 他」時代あり！



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新古今和歌集の歌が書かれている古筆です



右 前中納言定家「梅の花にほひをうつす袖の上に軒もる月の影ぞあらそふ」

左 後鳥羽院御製「鶯のなけどもいまだふる雪に杉の葉しろき逢坂の山」



右ニ 参議(藤原)雅経「岩根ふみかさなる山をわけすてて花もいくへの跡の白雲」

左ニ 後鳥羽院宮内卿「うすくこき野辺の緑の若草に跡まで見ゆる雪のむら消え」



右三 後京極摂政太政大臣「わするなよたのむの沢をたつ雁も稲葉の風の秋の夕暮 」

左三 能因法師「山里の春の夕暮きてみれば入相の鐘に花ぞ散りける」



右四 従三位頼政「庭の面おもはまだかわかぬに夕立の空さりげなくすめる月かな」

左四 皇太后宮大夫俊成「駒とめてなほ水かはむ山吹の花の露そふ井手の玉川」



右五 藤原基俊「玉柏しげりにけりな五月雨に葉守の神のしめはふるまで」

左五 六條前太政大臣(藤原頼実)「ほととぎす鳴きているさの山の端は月ゆゑよりも恨めしきかな」



右六 前大僧正慈圓「雲まよふ夕べに秋をこめながらかぜもほに出でぬ荻のうへかな」



右七 鴨長明「秋風のいたりいたらぬ袖はあらじただ我からの露の夕ぐれ」

左七 法橋顕昭「みづくきの岡の葛葉もいろづきてけさうらがなし秋のはつ風」



右八 宜秋門院丹後「忘れじな難波の秋のよはの空こと浦にすむ月は見るとも」

左八 大蔵卿(藤原)有家「風わたる浅茅がすゑの露にだにやどりもはてぬ宵のいなづま」



右九 皇太后宮大夫俊成女「あくがれて寝ぬ夜の塵のつもるまで月にはらはぬ床のさむしろ」

左九 西行法師「きりぎりす夜寒に秋のなるままに弱るか声の遠ざかりゆく」



右十 従二位(藤原)家隆「露しぐれもる山かげの下紅葉ぬるとも折らむ秋のかたみに」

左十 後久我太政大臣(源通光)「あけぼのや川瀬の波のたかせ舟くだすか人の袖の秋霧」



右十一 藤原秀能「風吹けばよそになるみのかた思ひおもはぬ波になく千鳥かな」

左十一 (堀川)大納言(源)通具「霜こほる袖にもかげは残りけり露よりなれし有明の月」



右十二 崇徳院御製「御狩する交野のみ野に降る霰あなかままだき鳥もこそ立て」

左十二 式子内親王「さむしろの夜半のころも手さえさえて初雪しろし岡のべの松」



右十三 二條院讃岐「みるめこそ入りぬる磯の草ならめ袖さへ波の下に朽ちぬる」

左十三 後法性寺入道前関白太政大臣（九条兼実）「忍ふるに心のひまはなけれともなをもる物はなみた成けり」



右十四 源俊頼朝臣「葦の屋のしづはた帯のかたむすび心やすくもうちとくるかな」

左十四 後徳大寺左大臣「覚めてのち夢なりけりと思ふにも逢ふは名残の惜しくやはあらぬ」



右十五 西園寺(公経)入道前太政大臣「恋ひわぶるなみだや空に曇るらむ光もかはるねやの月かげ.」

左十五 正三位(藤原)知家「これもまた長き別になりやせんくれをまつへき命ならねは」



右十六 小侍従「つらきをも恨みぬ我にならふなよ憂き身を知らぬ人もこそあれ」



右十七 前大納言忠良「折にあへばこれもさすがにあはれなり小田のかはづの夕暮の声」

左十七 大納言(源)経信「ゆふ日さす浅茅がはらのたび人はあはれいづこにやどをかるらむ」



右十八 前大納言前兼宗「世をすつる心はなほぞなかりけるうきをうしとは思ひしれども」



以上33点 25.5×19センチ 31×22センチの台紙に貼りこまれています 画像最後のファイルに入れてお送りします

汚れ痛みがあります

その他につきましては写真を見てください（文庫本は大きさ比較のためです）



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